EM使い方ガイド
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02.農業での使い方のポイント

土作り EMは生き物です。化学肥料や農薬のような使用方法では効果が上がりません。
 自然界には多種多様な微生物がいます。これら生物相(微生物相)を改善することは簡単なことではありません。EMがそれぞれの環境の中で有害な菌に負けず、有用な微生物と連動できるような環境作りを行うことに心掛け、土壌全体を発酵させることをイメージして使用してください。

 農業では、「土づくり」が重要ですが、これには物理性・化学性・生物性の改善という3つの要素があります。この3つの要素は、土づくりの上で密接に連動するので、総合的に改善することが大切です。EM活用はこの中の生物性(微生物性)の改善を図ることが主な目的です。この生物性(微生物性)の改善は物理性・化学性の改善にもつながりますが、効果的にEMを活用する場合には化学性、物理性などの土壌診断を行い、適切な改善を行うことが大切です。

2-1.使い始めは有機物と共にEMを大量に施用する

 土壌の微生物相を改善させるためには、予め活性を高めたEMを有機物と一緒に大量に施用する工夫が必要です。

 EMは糖蜜や米ぬかなどの分解されやすい有機物を好みます。また、植物残渣や畜産廃棄物、水産残渣物、緑肥などの有機物もEMが働くために重要です。これら有機物はなるべく新鮮なうちにEMを優占させて利用することがポイントです。

<EMの活性を高めるには>

  • EM活性液を作って施用する方法
  • 良質のEMボカシを作って施用する方法
  • 腸内でEMが優占した家畜の排泄物を活用する方法

2-2.こまめに施用するほど有効

気温や水分など農業環境は変動が大きいので、EMの活性や密度も常に変化します。EMに援軍を送るつもりで、こまめなEMの施用がポイントです。

  • 前作残渣や堆肥のすき込み前後
  • 種子処理
  • 育苗中のかん水
  • 植え穴へのかん水
  • 生育中の土壌及び葉面散布

栽培で水を使う時には、少しでもEM・1を混ぜる。こまめに散布することを心掛けてください。

<EM散布要領>

  • EMの散布は、雨ふりの前後か、曇りの日がよく、晴れの日は早朝か夕方に行いましょう。
  • かん水するたびに混入します(EM希釈倍率は1万倍でも良い)。
  • EM導入初年度は、EMやEMボカシの散布回数、使用量を通常より増やします。
    EMを大量に使用する場合はEM活性液を利用すると良いでしょう。
  • またEM施用後は、土壌が乾燥しないように、敷きワラやマルチなどを利用します。
    注入器で土壌深くにEMをかん注する方法もあります。

2-3.その他の注意点

1) 有効期間

  • ボトルに標示してある有効期限内です。開封後は早めに使い切ってください。

2) 保存場所

  • 1日の温度変化の少ない暗所で保存してください。(10〜25°Cが最適です。)
  • 冷蔵庫での保存は避けてください。
  • ビニールハウスの中などは1日の温度変化が大きいので避けてください。
  • 冬期にEMを凍らせないようにしてください。

3) 希釈液

  • EMの希釈液は使う直前に作製し、すぐに利用してください。
    EM希釈液は夏期で1〜2日、冬期でも3日以内には使い切るようにしてください。

4) 葉面散布

  • 葉物など作物の種類によっては、濃い濃度の葉面散布をおこなうと、EMに含まれる有機酸で葉面に黄色い斑点が発生したり、乾燥が激しい時期に生理障害を起こすことがありますので、ご注意ください。
  • 散布に用いる水は、できる限り塩素を含んでいない良い水をお使いください。

5) 殺菌剤とは併用しないでください。

3-1.水田

下の作業表は、5月中旬田植えの場合(10a当たり)の参考例です。

生育段階 EM活性液
の使用量
  作業内容
      9月    
収穫  
   
10L 10月 秋処理
土壌改良・有機物散布・耕起
 
土の高低差を補正
(予め降雨後に水溜りマップを作ると良い)
   
         
     
     
3月    
入水準備
畦の補修・強化、水路の整備 水もち確保
耕起
EMボカシ施用
秋の施用量・地力に合わせて加減する
10L 4月 入水
ムラなくまける程度に薄めてEM散布。
または流し込み














荒代かき
浅水湛水で雑草の発芽を促進させる
育苗はp10を参照してください
   
地温15℃以上をできるだけ長期間確保する
10L 5月 植代かき
主に発生する雑草が発芽したのを確認してから行う。
深さ2〜3cm


  田植え
寒い日に行わずに暖かい日を選んで
2.5cmの深さに植える



10L  
畦の見回りと補修の励行(溜水管理)
  6月 除草
雑草が見え始めたら早めに行う。攪拌は浅く
10L  
必要に応じて2回目のEMボカシ施用
10L 間断かん水
又は中干し
有効茎数がとれたら必要に応じて
間断かん水または軽めの中干しを行う
10L 7月 追肥
必要に応じて、出穂30〜40日前
EMボカシ50kg程度施用













10L    
   
10L 8月 出穂
開花中はEMの葉面散布をしないこと
   
育苗用土の準備開始


 
必要に応じてEMストチュウや木酢液(良質)の
50倍液を2、3日おきに数回葉面散布
9月 落水
早すぎないように
 
採種 できのよいところから多めに確保
収穫  

<補足および注意点>

1)無耕起栽培やレンゲなどの緑肥を作る場合
  秋起しをしませんが、EMボカシとEM散布は同じように行います。
  ただし、それぞれの地域の諸条件により、方法は異なります。

2)施肥設計
  地力とEMボカシの施用量を湛案して行ってください。

3)EM活性液
  EM活性液が作れない場合は、原液を希釈して施用してもかまいません。
  入水など水を使うときにEMを少しでも流し込む。また、こまめに散布することです。

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