持続可能な野菜づくりは良い堆肥から
環境保全型農業の重要性がますます高まる中、私たちは農業の手法を模索し、実現に向けて努力を続けています。その中で、畜糞の再利用は環境保護とSDGs(持続可能な開発目標)の推進に向けた重要な一歩です。畜糞を堆肥として再利用することにより、以下のようなポジティブな影響が期待されます。
● 土壌改善
→ 堆肥化された畜糞は土壌の質を向上させ、作物の収量と品質を向上させる助けとなります。
● リサイクルの促進
→ 畜糞を再利用することで、廃棄物の処理コストを削減し、同時に資源の効率的な利用を実現します。
EMとは
EMとはEffective Microorganisms(有用な微生物群)の頭文字をとった略語で、琉球大学農学部の比嘉照夫教授が開発したものです。
EMは空気の嫌いな嫌気性菌と、空気の好きな好気性菌など働きの異なる乳酸菌群・酵母群・光合成細菌群・発酵系の糸状菌群・グラム陽性の放線菌群等を複合培養したもの。これらの微生物は自然界に広く生存しており、ほとんどの菌種が食品加工などに利用されていますので人畜無害です。
EMは開発以来、微生物土壌改良資材として水稲・野菜・果樹などの栽培に利用されてきました。このほか糞尿の悪臭公害問題を抱えた畜産業でも、悪臭抑制に大きな効果を上げることが確認されたため、急速に普及が進みました。
現在では悪臭抑制効果だけでなく、家畜の病気やストレスの軽減、乳質・肉質・卵質の向上、ハエの発生軽減、牧草の増収、サイレージの品質向上など、様々な効果が確認されています。
EM(有用微生物)を使用した堆肥の優良事例
(株)都夢創
〒812-0013 福岡市博多区博多駅東3丁目1番26号
TEL 092-413-5678 / FAX 092-413-5292
農家・畜産業の今まで
日本の畜産業は安い輸入畜産物の増加により、コスト競争に迫られ、大規模化が急速に進んでいます。畜産農家の堆肥製造現場では糞尿処理の意識から、堆肥の未発酵や腐敗発酵により臭気や害虫問題を引き起こし、引き取り手がなく過剰在庫となり、経営を圧迫する悪循環がよくみられます。耕作現場では地力低下による作物収量や品質低下、肥料の農薬などの高騰などで経営を圧迫し、後継者不足も悩みになっています。
「処理される堆肥」から「売れる堆肥」へ
この様な悪循環の元になっている畜産糞尿処理を長年の技術の積み重ねとEMの発酵技術を取り入れて、現在の設備を最大限に利用した安価で高品質な堆肥製造システムに作り替えています。
堆肥の品質は、自社農場で実際に作物栽培を行いチェックし作物毎の投入量などもきちんと検討しています。
良質な発酵には、微生物が働く環境づくりと複合微生物の添加が必要
既存の堆肥舎でも、微生物が働きやすい環境を整え、EM1、EM2、EM3を加えた活性液を作製使用することで、多様な微生物を添加し、高温好気発酵が実現しています。その結果、臭気の問題を改善し、高減量を可能にしています。 さらに土壌中の有用微生物の増殖に有効に働く、かに殻や海藻濃縮エキスを堆肥に添加することで、土作りや作物栽培にさらに役立っています。
多くの堆肥化施設で導入
EMは、九州地域を中心に採卵、養豚、酪農、肥育の農家で導入頂き、合計日量2000tの堆肥の製造を行っています。大手のホームセンターへ都夢創ブランドの堆肥を出荷しております。
多くの農家が採用!高品質な作物が生産されています。
全国で生産された堆肥が日本中約10000haの畑や田で使用されています。
◆堆肥消費地
福岡県 キャベツ・米・小麦・ケール・ニンニク
佐賀県 みかん
長崎県 茶
宮崎県 ねぎ・芝・トマト・キュウリ・スウィートコーン・里芋・白菜・人参・かんしょ
熊本県 キャベツ・米・イ草・生姜
鹿児島県 茶・大根・筍・米・ラッキョ・ゴボウ・芋・茄子・白菜
沖縄地区 果実・さとうきび
新潟県 米・枝豆
群馬県 キャベツ・レタス・ブロッコリー・ほうれん草・小松菜・こんにゃく・菊
埼玉県 ねぎ・キャベツ
茨城県 ニラ・梨・柿・ゴボウ・芝
千葉県 ビワ・ユリ
静岡県 お茶
長野県 レタス・キャベツ
高品質な作物栽培には堆肥とEMの散布の併用が必須
EMで三方良しの堆肥作り
EMを使用して畜産の糞を発酵させることで、臭いを抑えた良質な堆肥を作り出すことができます。これにより、製造する畜産農家も、購入する野菜農家も、そして近隣住民もニオイに悩まされることのない「三方良しの堆肥作り」、いかがですか?