土の中には微生物がいっぱい!

森林などの落ち葉が積もった土壌等には微生物が豊富に存在しています。土1g当たりには、1~10億もの微生物が棲んでいるといわれています。これらの微生物は、有機物を分解したり、養分を合成したりして土壌を豊かにする働きをしています。
ミミズや微生物が住んでいる、窒素・リン・カリウムなどの栄養分を含み、中性であること、水はけや水持ちが良いこと、これら3つのバランスが整っていることが、良い土の条件です。

EMとは?

EMとは、有用な(Effective)微生物群(Microorganisms)の略語です。
自然界にいる光合成細菌、発酵型の乳酸菌、酵母など、人と環境にやさしい善玉菌の集合体。これらの微生物をブレンドし、相乗効果を生み出したのがEMです。1982年に比嘉照夫琉球大学名誉教授によって開発されて以来、農業や畜産、河川浄化などの様々な分野において世界100ヵ国以上で使われています。

土まるごと発酵!
EMで土がふかふかになる理由

EMを使うと、EMの中の多種多様な微生物とEMが作り出した代謝物が作用して、土壌中に棲む微生物の数が増えその種類も多様化します。
微生物が活性化すると、原生動物やミミズなどの生き物が増えて土壌中の生態系が整います。
すると、土が柔らかくなり、植物の根は自ら栄養分を求めてしっかりと張るようになります。

また、EMに含まれる乳酸菌、酵母、光合成細菌などは有機物を発酵させる力と物を腐敗させない力があるため、堆肥や肥料を早く土壌になじませることができます。

堆肥作りでは、腐敗菌が抑制され、EMの発酵作用により、通常より切り返しが少なく堆肥を製造することができます。

本来ごみとして捨てられる生ごみも、EMで発酵させてEM生ごみ発酵堆肥として土に返すことで、作物の生育を良くなり、おいしい野菜を育てることができます。

使い方は簡単!
基本は水に薄めてまくだけ

EMは人畜無害で口に入っても大丈夫。
薬剤ではないため、収穫間際でも水やりにご利用いただけます。

  • 土作りの時(作物がない時)
     → EM・1を100倍に薄めて散水。
  • 栽培中の水やり時(作物がある時)
     → EM・1を1000倍に薄めて散水。
大切なことは、土地の性質や状態によって、EMの効果が異なることです。元より土壌のバランスが整っている土壌では、EMの効果が早く現れるかもしれません。
一方で、土壌が疲弊している場合や調和が崩れている場合は、EMの効果を実感するまでに時間がかかることがあります。これは微生物のバランスを取り戻す過程であり、焦ることなくコツコツと続けることが大切です。

詳しい使い方はこちら

土壌改良の新しいアプローチを試したい方や、初めて家庭菜園に挑戦する方にとって、EMは未来の土壌づくりの鍵です。ぜひ、自分の畑や庭でEMを活用して、ふかふかの土と美味しい野菜づくりを楽しんでてください。